子育てをしている方は、幼児教育に興味がある方が多いと思うのですが、私も幼児教育に興味があり、本や記事を読んだり、専門家の動画などを見て参考にしています。そこで幼児教育には非認知能力が大事だという事が勉強になったので、書いていこうと思います。
非認知能力とは？
非認知能力とは、知識や技能とは異なり、個人の性格や価値観、感情、行動、態度に関わる能力です。テストの点数では測れない能力で、社会情動的スキルとも呼ばれます。幼児期から生涯にわたって伸びる能力であり、認知能力（学力）の土台となり、人生を生き抜くための長期的な成功に寄与する能力です。
非認知能力の例としては、次のようなものがあります。
・自己管理力 ・共感力 ・コミュニケーション能力 ・協調性 ・粘り強さ ・自己肯定感 ・忍耐力 ・創造力 ・工夫する力 ・最後までやりぬく力
非認知能力を育むには
ポール・タフの著書 『私たちは子どもに何ができるのか』 の研究結果では、愛着形成（アタッチメント）が、子どもの非認知能力や人生の成功に大きな影響を与えると述べられれています。
愛着形成が重要な理由
愛着とは、子どもが特定の大人（主に親や養育者）との間に築く深い信頼関係のことです。
幼少期に安定した愛着を形成できると
・自己肯定が高くなる。（「自分は愛されていると」と感じられる）
・ストレス体制がつく（困難な状況でも落ち着いて対処できる）
・社会的なスキルが身につく（人と良好な関係を築ける）
逆に、愛着が不安定だと、不安感が強くなったり、感情をコントロールしにくくなったりすることが研究結果で示されています。
愛着を形成するためにできること
ポール・タフの本や関連する研究では、以下のようなことが推奨されています。
１．子どもの感情に寄り添う（共感的な対応）
・子どもが泣いたり怒ったりしたときに、「そんなことで泣かないの」ではなく悲しかったんだね」「嫌だったんだね」と気持ちを受け止める。
・「どうしたら落ち着くかな？」と一緒に考えることで、感情のコントロールを学ぶ。
２．予想可能な環境をつくる（安心感を与える）
・毎日のルーティン（食事・お風呂・寝る時間など）をなるべく一定にする。
・「今日は何をするのか」「どんな流れになるのか」を子どもに伝えておくと、不安が減る。
３．スキンシップを大切にする（身体的な安心感）
・抱っこ、手をつなぐ、頭をなでるなどのスキンシップを積極的にとる。
・子どもが甘えたがったら、「もう大きいんだから」ではなく、受け入れて安心させる。
４．子どものチャレンジを見守る（自信を育てる）
・失敗しそうなときも、すぐに助けるのではなく「どうする？」と考えさせる。
・できたときは「すごいね！」ではなく、「頑張ったね」「考えてやったね」と努力を認める言葉をかける。
非認知能力には、特定の大人との愛着形成が大事で、子どもとの丁寧な関りや、遊びを通して育むことができることがわかりました。
普段の子どもとの遊びの中で、非認知能力を育てるおもちゃなどが人気で、下記のような物があります。
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非認知能力は幼少期だけでなく、学齢期（学力を伸ばす時期）においても育成が可能であることが研究でわかっています。適切な環境や指導があれば、思春期以降でもこれらの能力を伸ばすことができ、困難に直面したときの対応力や目標に向かって努力し続ける力は、学齢期の経験を通じて強化される可能性があるとされています。
つまり、学力を伸ばすことと並行して、非認知能力を高めることは十分に可能であり、それが長期的な成功に結びつくというのがポール・タフの主張です。
下記の本に詳しい内容が、研究結果のもと書かれていますので、興味がある方は読んでみて下さい。
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